水落桃子裁判官の担当裁判例
全19件の裁判例
2020年
覚せい剤取締法違反被告事件
覚醒剤使用の高度の嫌疑に基づく約75分間の職務質問及びストレッチャーへの搬送措置について、任意処分として許容される範囲内とし証拠能力を肯定
①所得税法違反,②詐欺,③医薬品、医療機器等の品質、|有効性及び安全性の確保等に関する法律違反被告事件
医薬品無許可転売・所得税脱税・診療報酬詐取の各罪で懲役3年・罰金1000万円とした原判決の量刑を維持し、計画性否認や動機の弁解を排斥して控訴を棄却
殺人未遂被告事件
統合失調症の作為体験の影響下で行われた可能性が否定できない殺人未遂事件につき、精神鑑定を基本的に尊重し心神喪失の合理的疑いがあるとして無罪を言い渡した事例。
公職選挙法違反被告事件
参院選の車上運動員に法定上限の2倍の報酬を支払った選挙運動者について、共同正犯の成立を認め懲役1年6月執行猶予5年とした原判決を維持した事例。
詐欺,組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反被告事件
富豪なりすまし詐欺で約1592万円を騙取し犯罪収益約9480万円を仮装した事案の量刑不当控訴につき、押収金紛失による被害回復の評価方法を示しつつ控訴を棄却
覚醒剤取締法違反,関税法違反,国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律違反
覚せい剤約965g密輸事件で、被告人の認識否認に対し隠語メッセージ等から覚せい剤の認識を推認し、クリーン・コントロールド・デリバリー捜査の適法性も肯定して控訴を棄却
入札談合等関与行為の排除及び防止並びに職員による入札等の公正を害すべき行為の処罰に関する法律違反,公契約関係競売入札妨害
市財政部技監が公共工事の設計金額を業者に漏えいした入札談合等関与行為防止法違反事件で、共犯者供述の信用性を認定し犯人性を肯定して控訴を棄却
危険運転致死被告事件
制限速度の約2倍でカーブに進入し対向車と衝突した事故につき、限界旋回速度付近の走行は進行制御困難な高速度に該当するとして危険運転致死罪の成立を認定
関税法違反,外国為替及び外国貿易法違反被告事件
炭素繊維製造用装置の炉殻の無許可輸出につき、他用途への転用可能性は抽象的にとどまるとして輸出規制対象の部分品該当性及び故意を肯定した事例。
威力業務妨害,わいせつ文書頒布被告事件
外国公館に人糞入り封筒を郵送した行為について、職員の自由意思を制圧するに足りる性質を有するとして威力業務妨害罪の成立を認め、犯罪成立時期を開封時と解した事例。
過失運転致傷被告事件
対向車線進出による過失運転致傷事件で、原審の鑑定評価の誤りを指摘して無罪判決を破棄したが、捜査官の虚偽公文書作成の再審事由該当可能性を理由に原審へ差し戻した事例。
詐欺未遂,詐欺,窃盗被告事件
違法な現行犯逮捕により押収された携帯電話機データを端緒に逮捕された共犯者の公判廷証言は、捜査機関による収集ではなく裁判所の証拠決定に基づくものとして、違法収集証拠との密接関連性を欠き証拠能力が認められた事例。
強制執行妨害目的財産損壊等被告事件
仮執行宣言付き判決を受けた債務者が自己名義の預金口座から現金を払い戻し保管する行為は、財産の所在把握を困難にするものとして刑法96条の2第1号の「隠匿」に該当するとした事例。
殺人,殺人未遂,銃砲刀剣類所持等取締法違反
統合失調症と中等度の知的障害を有する被告人による通り魔殺人・殺人未遂事件につき、精神鑑定の信用性を認めて完全責任能力を肯定し、懲役27年を維持した事例。
2019年
廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反被告事件
自宅敷地で伐採した雑木の野外焼却につき、廃棄物該当性と焼却禁止除外事由の非該当を認めつつも、悪質性は低いとして懲役併科の原判決を破棄し罰金刑のみを選択した事例。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反被告事件
廃棄物処理法16条の2の焼却禁止規定は不適正処理防止を目的とし火力による公共危険の惹起防止を含まないから、延焼による危険発生を量刑上過度に重視することは許されず、放火罪類似の要素による重罰化を戒めた事例。
強盗殺人被告事件
ホテル支配人が殺害された事件の差戻後控訴審において、情況証拠の総合評価により犯人性を肯定し、夕食終了時刻の認定をもとに居直り型の強盗殺人罪の成立を認めて原判決を破棄した事例。
判例データの一部は、国立情報学研究所(NII)が提供する CaseLaw LOD(CC BY 4.0)を利用しています。