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知財

審決取消請求事件

判決データ

事件番号
令和6(行ケ)10100
事件名
審決取消請求事件
裁判所
知的財産高等裁判所
裁判年月日
2025年10月8日

AI概要

【事案の概要】 本件は、「車両シートに取り付けるためのチャイルドセーフティシート又はベビーキャリア及びそのようなシートのためのサイドインパクトバー」に関する特許(特許第6328108号)の無効審判請求事件である。原告(ジョイー インターナショナル カンパニー リミテッド)が被告(サイベックス ゲーエムベーハー)の本件特許について無効審判を請求したところ、特許庁は被告による訂正(訂正事項1ないし7)を認めた上で請求不成立の審決をした。原告は、訂正要件の判断の誤り(取消事由2)及び甲5記載の発明に基づく進歩性判断の誤り(取消事由1)を主張して審決取消しを求めた。なお、本件は前訴判決により一度審決が取り消された後の再度の審決に対する訴訟である。 【争点】 主な争点は、本件訂正の訂正事項7(明細書段落【0008】の訂正)が特許法134条の2第1項ただし書2号の「誤訳の訂正」に該当するか否かである。具体的には、外国語特許出願の原文(ドイツ語)における「linear」を「直線的」と翻訳した記載を「直接的」に訂正することが誤訳の訂正として許容されるかが問題となった。被告は全体として意味内容がより原文に忠実になると主張したが、原告は訂正前の記載が逐語訳であり誤訳には当たらないと反論した。 【判旨】 裁判所は、誤訳の訂正に当たるためには、(1)原文の記載と設定登録時の明細書の記載の意味が翻訳の誤りにより異なること、(2)訂正後の記載が原文の記載の意味を表すものとして両記載の意味が一致すること、の二つの要件を満たす必要があると判示した。その上で、辞書上「linear」は「直線状の、線状の」を意味し、被告自身が過去の取下げみなし訂正請求において「linear」を「直線的」と訳すことを内容に含む訂正を求めていたことに照らし、「直線的」との翻訳が原文の意味と異なるとは認められないとした。また「直線」と「直接」は意味が異なるため、「直接的」への訂正後の記載が原文と一致するともいえないと判断した。さらに、訂正事項7が認められないことにより、これを前提とする訂正事項3(請求項1の訂正)及び訂正事項5(請求項16の訂正)も根拠を欠くとして、本件訂正を認めた審決の判断は誤りであるとし、審決を取り消した。

※ この概要はAIが判決全文をもとに自動生成したものです。内容の正確性には十分注意していますが、誤りが含まれる可能性があります。正確な内容は原文をご確認ください。
判例データの一部は CaseLaw LOD(国立情報学研究所、CC BY 4.0)を利用しています。