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下級裁

損害賠償請求事件

判決データ

事件番号
令和4ワ2666
事件名
損害賠償請求事件
裁判所
大阪地方裁判所
裁判年月日
2023年5月16日

AI概要

【事案の概要】 本件は、地域政党の代表及び国政政党の共同代表を務め、知事及び市長を歴任した原告が、お笑いタレント・コメンテーターである被告に対し、ツイッター(現X)上の投稿が名誉毀損に当たるとして、不法行為に基づく損害賠償550万円及び遅延損害金の支払を求めた事案である。 被告は、令和4年2月13日、第三者がYouTubeに投稿した動画(原告の経歴に関する疑惑を取り上げた内容)のリンクを自身のツイートに記載した。当該ツイートには動画のサムネイル画像が自動表示され、そこには原告の顔写真とともに「パワハラ、傷害事件、裏口入学、強姦疑惑」等の文言が表示されていた。被告はこのサムネイルが表示される状態で、「これは下調べが凄いですね。知らなかったことが多いです。」「事実でないなら今すぐ訴えるべきだと思いますよ(笑)」とのメッセージを投稿した。当該投稿には3118件の「いいね」と1000件超のリツイートがあり、相当多数の閲覧者に拡散された。 【争点】 主な争点は、①本件投稿が何を摘示するものか(原告が強姦をした事実の摘示か、単なる疑惑の存在の摘示か)、②違法性阻却事由の有無、③損害額の3点である。原告は、本件投稿が原告による強姦の事実又はそれを強くうかがわせる事実の摘示であると主張した。被告は、サムネイル上「強姦疑惑」と「疑惑」の語が付されている以上、内容も真偽も不明な疑惑の存在を摘示するにとどまると反論し、また原告が公職者であることから公益目的による違法性阻却を主張した。 【判旨】 裁判所は、一般の読者の普通の注意と読み方を基準に本件投稿の意味内容を検討した。サムネイルは動画の内容を要約して閲覧を誘引する画像であり、本件投稿を見た者が必ずしも動画を視聴するとは限らないことから、投稿のみから一定の認識を得る者は相当数存在すると認定した。その上で、「強姦疑惑」は「パワハラ」「傷害事件」「裏口入学」と並列に挙げられ、被告がそれらを区別することなく「下調べが凄い」「事実でないなら訴えるべき」等と記載していることから、一般的な読者は「疑惑」を真偽不明のものではなく相当に具体的で確度の高いものと理解すると判断した。したがって、本件投稿は原告が強姦をしたことを強くうかがわせる事実の存在を摘示するものであり、名誉毀損に当たると認定した。 違法性阻却については、被告が摘示事実の真実性及び真実と信じる相当の理由についていずれも主張立証しないことから、違法性は阻却されないとした。 損害額については、強姦が重大な犯罪行為であり社会的評価を大きく低下させるものである一方、原告が直後に反論ツイートをして被害拡大を一定程度防止したこと、動画自体には強姦疑惑を裏付ける具体的事実が述べられていないこと等を総合考慮し、慰謝料100万円及び弁護士費用10万円の合計110万円を認容した。

※ この概要はAIが判決全文をもとに自動生成したものです。内容の正確性には十分注意していますが、誤りが含まれる可能性があります。正確な内容は原文をご確認ください。
判例データの一部は CaseLaw LOD(国立情報学研究所、CC BY 4.0)を利用しています。