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下級裁

道路交通法違反,危険運転致死被告事件

判決データ

事件番号
平成29わ925
事件名
道路交通法違反,危険運転致死被告事件
裁判所
札幌地方裁判所
裁判年月日
2018年11月27日
裁判官
駒田秀和坂田正史先﨑春奈

AI概要

【事案の概要】 本件は、被告人が酒気帯び運転中に交通トラブルを起こし、相手方から警察に通報すると告げられて逃走する過程で、赤信号を無視して交差点に高速度で進入し、青信号に従って横断歩道を渡っていた19歳の被害者に衝突して死亡させたという、道路交通法違反(酒気帯び運転)及び危険運転致死の事案である。 被告人は、平成29年11月27日夜、北海道登別市内の居酒屋で飲酒した後、未成年の娘及びその交際相手を同乗させて自動車を運転していた。その途中、前方を走行していた車両を追い抜く際に接触事故を起こし、相手方から警察を呼ぶと告げられると急発進して逃走した。被告人は追跡から逃れようと時速約100キロメートルに及ぶ高速度で走行し、途中2か所の交差点で赤信号を無視して通過した後、本件交差点に差し掛かった。本件交差点の車両用信号は衝突の十数秒前から赤色を表示していたが、被告人は減速することなく時速約91ないし97キロメートルで交差点に進入し、横断歩道を歩行中の被害者に衝突した。被害者は約50メートル以上先に跳ね飛ばされ、頭蓋骨破裂の傷害を負い、間もなく外傷性脳損傷により死亡した。 【争点】 主たる争点は、被告人が赤信号を「殊更に無視」したといえるか否か、具体的には、①事故当時の車両用信号が赤色を表示していたか、②被告人に赤信号と認識しつつ、あるいは信号表示を意に介さずに進行する意思があったか、であった。弁護人は、信号の変わり目であった可能性や、同乗者の目撃証言の信用性を争った。 【判旨(量刑)】 裁判所は、歩行実験の結果、同乗者の証言、交差点付近の防犯カメラ映像の分析等を総合し、本件交差点の車両用信号は衝突の十数秒前から赤色を表示していたと認定した。そして、被告人が接触事故後の逃走過程で既に2か所の赤信号を無視していたこと、同乗者から赤信号であると警告されたにもかかわらずブレーキを踏むことなく高速度のまま進入したこと、飲酒運転の発覚を免れようとする動機があったこと等を踏まえ、被告人が信号表示を意に介することなく進行したと認定し、赤色信号の「殊更無視」に当たると判断して危険運転致死罪の成立を認めた。 量刑については、他者の生命身体の安全を顧みない極めて危険な走行態様であったこと、何の落ち度もない19歳の被害者の尊い命が奪われた結果の重大性、遺族の厳しい処罰感情、飲酒運転の発覚を免れるという身勝手な動機、犯情が死亡被害者1名の同種事案の中でも相当重い部類に属することを指摘した。加えて、公判廷では不合理な弁解を重ね真摯な反省がみられないこと、任意保険未加入のため賠償の見込みが乏しいことをも考慮し、検察官の求刑懲役15年に対し、被告人を懲役11年に処した。

※ この概要はAIが判決全文をもとに自動生成したものです。内容の正確性には十分注意していますが、誤りが含まれる可能性があります。正確な内容は原文をご確認ください。
判例データの一部は CaseLaw LOD(国立情報学研究所、CC BY 4.0)を利用しています。